eMAXISのファンドマネージャーについて不審に思うこと
2010.06.07 Mon
『運用チームの最高責任者であり、投資信託という「船」の船長を務めるのがファンドマネージャーなのです。』
(カンチュンド著「最新 資産設計はポートフォリオで考える投資信託35の法則」より抜粋)
前回、『eMAXISのブロガーミーティングについて不審に思うこと』では、かなり批判的なことを書いた。
そして、たくさん意見をのコメントで頂いた。(みなさま、ありがとうございます。)
自分は少数派なんだなと寂しく感じつつも、
せっかくなので最後まで「率直な意見」を書いてみようと思う。
では、話題となったそのブロガーミーティングはどんなものであったのか?
eMAXISのブロガーミーティングで使われた資料がサイトで公開されている。
http://maxis.muam.jp/e/topics/pdf/20100331.pdf
後悔した。
見なきゃ良かったとまたもや思った。
そこには、ファンドマネージャーの1日のスケジュールが公開されていた。
全く興味がないというと嘘になる。
でも、1日のスケジュール、朝何時に出社して、何時に打ち合わせをして、何時に発注して、何時に昼食をとって・・・。
ボランティアでこれらのスケジュールをこなしているのなら、
お疲れ様、ありがとう。と言いたくなるところだが・・・。
カン・チュンドさんは、著書の中で、
・ファンドを「船」に
・投資家を「同じ目的を持つ乗客」に
・ファンドマネージャーを「船長」に
例えていた。
その例えを借りて言えば、
これから航海しようとする、また今航海中の「船長の1日のスケジュール」を知りたいか?
全く知りたくないというと、これも嘘になる。
興味はある。
でも、わたしたち「乗客」が本当に知りたいのは、
その「船長」のこれまでの航海歴や経験年数ではないだろうか。
知りたいというより、「乗客」の一員として安全確認したい。
この「インデックス船」は「アクティブ船」に比べれば「船長の技量や経験」で方向が変わることがないので、
安心しろ!
と言われるかもしれないが、
わたしたちが安心して船旅を楽しむためにも、
スケジュールを公開するくらいなら、是非とも「船長」のこれまでの航海歴や経験年数を公開してほしい。
公開すべきものを公開しない、公開しなくていいものを公開されると、
「もしかしてこの船長さん、この航海が初めてじゃないの?大丈夫?」
と不安に思う。
そして、このようなeMAXISの姿勢にやはり「違和感」を感じる・・・。
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そして、たくさん意見をのコメントで頂いた。(みなさま、ありがとうございます。)
自分は少数派なんだなと寂しく感じつつも、
せっかくなので最後まで「率直な意見」を書いてみようと思う。
では、話題となったそのブロガーミーティングはどんなものであったのか?
eMAXISのブロガーミーティングで使われた資料がサイトで公開されている。
http://maxis.muam.jp/e/topics/pdf/20100331.pdf
後悔した。
見なきゃ良かったとまたもや思った。
そこには、ファンドマネージャーの1日のスケジュールが公開されていた。
全く興味がないというと嘘になる。
でも、1日のスケジュール、朝何時に出社して、何時に打ち合わせをして、何時に発注して、何時に昼食をとって・・・。
ボランティアでこれらのスケジュールをこなしているのなら、
お疲れ様、ありがとう。と言いたくなるところだが・・・。
カン・チュンドさんは、著書の中で、
・ファンドを「船」に
・投資家を「同じ目的を持つ乗客」に
・ファンドマネージャーを「船長」に
例えていた。
その例えを借りて言えば、
これから航海しようとする、また今航海中の「船長の1日のスケジュール」を知りたいか?
全く知りたくないというと、これも嘘になる。
興味はある。
でも、わたしたち「乗客」が本当に知りたいのは、
その「船長」のこれまでの航海歴や経験年数ではないだろうか。
知りたいというより、「乗客」の一員として安全確認したい。
この「インデックス船」は「アクティブ船」に比べれば「船長の技量や経験」で方向が変わることがないので、
安心しろ!
と言われるかもしれないが、
わたしたちが安心して船旅を楽しむためにも、
スケジュールを公開するくらいなら、是非とも「船長」のこれまでの航海歴や経験年数を公開してほしい。
公開すべきものを公開しない、公開しなくていいものを公開されると、
「もしかしてこの船長さん、この航海が初めてじゃないの?大丈夫?」
と不安に思う。
そして、このようなeMAXISの姿勢にやはり「違和感」を感じる・・・。
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コメント
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運用体制などについては第1回で話してしまったので、第2回は方向性を変えてきたのだと思います。第1回のフリートークで基本的な部分はほとんど話尽くしてしまったという印象があります。
そこで、違うテーマと言うことでFMの話やインデックス運用の話になったのだと思います。
eMAXISの運用については第1回で話があり、チーム体制になっていてFMに依存する形ではないとのことです。目論見書などを見てもFMの役割は注文依頼くらいで投資方針等はチームで決定となっていますが、それを裏付けるような話でした。
FMのバックグラウンドについては、eMAXISのFMは基本的にマザーファンド証券が投資対象で、先に書いたようにチーム体制の運用です。そんなファンドでFMの航海歴や経験年数はあまり意味のある情報ではなく、ミーティングの参加者としてもあまり意義を感じないテーマかと思います。
(少なくとも私は運用体制の話を聞いた時に、FMの経歴を聞いてもあまり意味は無いかなと思いましたし、他の方も深くは聞かなかったはずです)
アクティブファンドならファンドマネージャの裁量も大きく聞く意味もあるのでしょうが・・・
*
FMの経歴や経験年数はあまり意味のある情報ではないのであれば、その意味のないFMの1日のスケジュールを聞かされた感想はどうなのでしょう?(吊られた男さんは参加者だと存じています。)
私は本文で赤字で書いているように「スケジュールを公開するくらいなら」経歴を公開すべきだと言っているのです。
(私は全ての参加ブロガーの感想をチェックしたわけではありませんが、)「第1回でチーム体制になっていてFMに依存する形ではない」という話があったのであれば、そういうことを情報発信してもらいたかったというのが私の本音であり、ブロガーを通じて情報発信しようとするeMAXISの危うさを感じます。
*
私は第2回は参加していませんが、アクティブなら運用体制/FMの経歴も興味はありますが、インデックス+第1回で説明済なら、第2回での情報ではFMのスケジュールの方が意義があります。
当該FMの経歴はそのファンドでしか活かせませんが、FMのスケジュール情報は当該ファンドだけではなく汎用的に使える知識ですのである程度は有用と考えています。(そのあとの隠れコストの説明よりは有用度は低いですが)
eMAXISの危うさとありますが、「低コストだから宣伝費をかけられない。でもアピールしないと資産は集まらない。」という低コスト投信共通のパラドックスだと思います。
コストをかけられないから口コミに頼らざるを得ないが、口コミの弱点は宣伝者はボランティアでやっているので、必ずしも必要な情報を全部伝えてもらえるとは限りません。
ブロガーもある程度の情報は載せますが、全てを網羅することは困難ですし、それを載せてもらいたかったと言われても「そこまで言うならだったらお金払ってくれます?」となってしまいます。
私は第2回の内容に関して参加者に聞きたい情報はありますが、それをボランティアのブロガーにまとめて情報発信することを要求はできないと思うのです。「そこまで面倒見きれないよ」となるでしょう。
一例になっているFMの経歴も、あのミーティングのボリュームからはそこまで優先順位は高くなかったということでしょう。(少なくとも私はそう。そもそもインデックスでFMの経歴を重要とは考えていませんでしたし、目論見書にも重要度が低いことは書かれていましたので)
ブロガーとの質疑応答で出たレベルの内容を自発的に漏れずに掲載するのはとかなり大変だと思います。マネパパさんのようにFMの経歴を重要と思う人もいれば、私のように期間を日単位で指定可能なパフォーマンス比較情報とか、信託財産留保額が無い影響度とか、同一マザーファンドに投資するファンドリストとか、いろいろな要望があるかと思います。こういうことをピンポイントで情報発信するのは難しいでしょう。
私なら、仮にFMの経歴がeMAXISのサイトに載せられていたら、「それより同一マザーファンドに投資するファンドリストを先に載せてくれよ」などと思いそうです。
「自分が買いたいと思う投信をつくろうと思ったんです。」(鈴木さん)
「自分自身で投資を考え、実践する投資家のひとに必要な投資信託」(代田さん)
上のようなeMAXISそもそものコンセプトを考えてもそこまでやる必要はないと思います。
投資信託の何かを知っている鈴木さんが買いたい投信、自分自身で実践できる投資家向け・・・どちらも細やかな情報発信とは無縁のところにいると思うのです。基本的な情報を発信して、あとは口コミくらいとが妥当なところではないでしょうか。(ネット証券にバナーがあったこともありますが、あれはコストに見合ったのでしょうか)
素人向け投信であれば、セミナーを開いたり、投信についての様々な情報を提供したりすることは重要でしょうが、自分で実践する人向けや鈴木さんのような人が欲しい投信に、他のファンドがやっていないような情報まで開示を期待するのは酷な気がします。
(そういう意味では「FMの1日」はある程度有用だが、やる必然性があったとは思っていません)
*インデックスファンド号の船長
インデックスファンドのFMは、いつもの決まり切った航路(=ベンチマーク指数)を決められた時間通りに定刻通り低運賃(=低コスト)で運航してくれる船長なので、まじめにきちんと仕事をしてくれれば(=トラッキングエラー小)、乗客としては船長の経歴は関心が薄いと思います。
#まさに「敗者のゲーム」です。ミスしないことが重要。
インデックス投資って無機質でロマンもないですね~。私はだからこそ「好き」なのですが。。
*
インデックス投資って本当にロマンもないし、つまらないものです。
でも、ロマンもなくつまらないからこそ、安全確認のため、1日スケジュールより運航歴を教えてほしいと思っています。
無機質なインデックスファンドと開発者の鈴木さんの熱意・・・何か妙ですね^^;
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