インデックス投資の達人に聞け!(2)
2011.05.05 Thu
引き続いて、『インデックス投資の達人に緊急アンケート』をご紹介。
以下、YAHOO!ファイナンスより。
インデックス投資の達人に緊急アンケート(3)―積み立て投資に最適なファンドとは? ・前編
<積み立て投資は感情入れずに「システム化」>
今回のアンケートでは、モデルポートフォリオにETFではなくインデックスファンドを挙げた回答者が多かった。これはインデックスファンドは積み立て投資に向いているという特徴があるためと考えられる。竹川氏は、「資産形成層の場合、まとまった金融資産がないケースが多いため、インデックスファンドを積み立てていくのが現実的だ。すべて積み立ててもよいし、株式ファンドだけ毎月積立て、債券ファンドはボーナス時に購入するといった方法でもよい」と指摘する。
竹川氏は、インデックスファンドであれば、住信アセットマネジメントの「STAMインデックスシリーズ」、三菱UFJ投信の「eMAXISシリーズ」が候補になると回答した。理由は、「信託報酬が低く、ノーロード(購入手数料がかからないこと)。ネットで1000円から積み立てが可能。日本株式(TOPIX)、先進国株式、新興国株式の各インデックスファンドについては繰上償還の条件に該当していない(STAMは先進国債券も繰上償還の条件に該当せず)」といった点だ。繰上償還とは「運用会社が信託期間の途中で運用を中止し、受益者に信託財産を返還すること」だが、繰上償還のリスクに気をつけるべきという意見は他の回答者からも出ていた。「信託報酬の低さだけではなく、純資産総額にも注意したい。純資産総額が小さいと繰上償還の可能性がある」(renny氏)とされる。
また、竹川氏はインデックス投資を継続することの重要性を強調。相場が急落すると積み立てを止めたり金額を減らしてしまう投資家もいるが、これは「基準価額が下がったときにたくさんの口数を購入できるという定額積み立てのメリットを放棄してしまうようなもの」(竹川氏)。感情を入れず続けられるようにシステム化するほか、年に1回などのペースで「リバランス(ポートフォリオの資産配分の調整)」を行うといったルール化が大事だという。積み立て投資の効果を1000パターン以上のデータで検証した星野氏によると、一定期間に積み立て投資を継続することにより、結果的に投資対象の資産の価格が半値になってもプラスのリターンを達成できるケースがある。積み立て投資はパフォーマンス面でも注目される手法と言えよう。
<ETFは「まとまった資金」がある投資家向き>
アンケートでは投資家が注意すべきインデックスファンドとETFの相違点についても浮き彫りとなった。カン氏は今回のアンケートで唯一、ETFをポートフォリオの構成銘柄として挙げた。例えば、日本株式に「TOPIX連動型上場投資信託」 <1306> 、先進国株式に「上場インデックスファンド海外先進国株式(MSCI-KOKUSAI)」 <1680> 、新興国株式に「バンガード・MSCI・エマージング・マーケットETF」(VWO)を選んだ。
資産形成層にとって、インデックスファンドを選ぶか、ETFを選ぶかは大きな金額で一度で買い付けるのか、それとも比較的小額で定期的に積み立てるのかの違いによるとみられる。カン氏によると、「まとまった資金がある場合は、継続コストの低さというメリットが大きいETFを中心とした資産配分が有効」。逆に、「ETFは金額単位での購入が原則不可、売買時に手数料がかかるなどの制約があるため、毎月定額の積み立て投資を行う際はインデックスファンドを道具として選ぶようにしたい」との見方を示した。
インデックスファンドは、ベンチマークを上回るパフォーマンスを目指す「アクティブファンド」に比べて信託報酬が安いが、ETFは信託報酬がさらに低く設定されており、コスト面では現状考えられる「最強」の投資先と言っても過言ではない。
カン氏は、日興アセットマネジメントが10年に設定した「上場インデックスファンド海外先進国株式(MSCI-KOKUSAI)」と「上場インデックスファンド海外新興国株式(MSCIエマージング)」 <1681> に関して、「世界投資を行ううえで欠かせない代表的な指数に連動するETFを設定した意義は大きい。また、信託報酬を業界最安水準に設定し、売買単位10口で1万円強から売買できるようにした点も評価している」とした。「上場インデックスファンド海外先進国株式」の信託報酬は年0.2625%(税抜0.25%)程度。同じ指数に連動するインデックスファンドのなかで最も低コストのファンドの信託報酬(年0.5250%、税抜0.5%)に比べても、半分のコストに抑えられている。
提供:モーニングスター社
竹川さんが指摘している「感情を入れずにシステム化」。
これはカンさんも著書やブログで述べていますが、
これは、ものすごく簡単のようで、実は難しい。マネパパにとっては。
なかなか、完全にほったらかしにできないんですよね^^;
あと、ETFは確かにSTAMやeMAXISなどインデックスファンドに比べ、毎月積立には向いていないのかもしれない。
そこでこういうのはどうでしょう。
カブドットコム証券のフリーETFをプチ株で少額積立。
もちろん、プチ株の対象に、フリーETFは入っていませんが、
そのうち、カブドットコムをはじめ、どこかのネット証券がやってくれることを期待。
インデックス投資の達人に緊急アンケート(4)―積み立て投資に最適なファンドとは? ・後編
<ETFの「意外」なウイークポイント>
もっとも、資産形成層が長期投資でETFに投資するにはいくつかの課題もある。竹川氏が注意するのはETFの流動性。「ETFも残高と出来高があまりに小さいと上場廃止となるケースもある。そういう意味では国内ETFはTOPIXや日経225連動型を除き、まだ出来高・流動性の小さい銘柄が多い」(竹川氏)。また、「国内上場ETFは、国内モノ(国内の株価指数などに連動するETF)以外は、リアルタイムで取引価格と基準価額のカイ離がわからない。ETFは信託報酬がインデックスファンドに比べて低いが、上方にカイ離しているときに割高な価格で購入してしまうリスクもある」(同)という。また、ETFは配当金が再投資されずに払い出されてしまう点も注意する必要があるとした。
国内証券会社で購入できる海外上場のETF(いわゆる海外ETF)については、「ネット証券で特定口座に入れられないことが課題」(竹川氏)、「売買委託手数料が割高で、小額で買い付けるには向いていない」(renny氏)との意見があった。
ETFは取引所に上場している点が特徴であり、値動きを確認しながら売買できるのが魅力の1つ。ただ、逆に「指し値をどう入れるかなどいろいろと買い方を工夫できるため、欲をかいてしまうと買いそびれることもある」(同)との回答もあった。
<「バラエティに富んだインデックスファンドの登場期待」>
今回のアンケートでは、過去1-2年で設定・上場されたインデックスファンドやETF、または最近の運用会社の活動で注目されるものについても聞いた。星野氏が、「三菱UFJ投信がブロガーとコミュニケーションを取りながら商品開発をしている点」を挙げるなど、商品自体だけでなく運用会社の取り組みを評価する声もある。インデックスファンドシリーズを新たに立ち上げた運用会社への関心も高い。同氏は、10年11月にインデックスファンドシリーズ「Funds-i」をスタートした野村アセットマネジメントの取り組みが注目されるとした。
また、renny氏は、「代表的な株価指数の品ぞろえはよくなったが、よりバラエティに富んだインデックスファンドの登場を期待する」と指摘した。同氏は三井住友アセットマネジメントが10年12月に設定した「JASDAQ-TOP20指数ファンド」を評価。今後は、「国内、海外のベンチャー企業、新興企業を対象とした株価指数のインデックスファンドの登場が望まれる」という。
提供:モーニングスター社
と、インデックス投資の達人5名の記事を紹介してきましたが、
マネパパとしては、もっと読みたい。もっと読んでみたいと。
昨年、ブロガーの水瀬さんと山崎元さんの共著という形で本が出版されましたが、
この5名の共著のインデックス投資本を読んでみたいなァと^^;
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コメント
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また遊びにきます。
ありがとうございます!!
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