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三菱UFJ投信のファンドマネージャーについて不審に思うこと

2010.06.09 Wed

『ファンドマネージャーの1日は、起床後、寝ている間にポートフォリオに組み入れている銘柄や資産が大きく変動していないか確認することから始まる。次に投資している銘柄や資産の価格の変動要因となるニュースや情報を手際よく収集、整理し、想定の範囲内か否かを確認する。投資判断した際には、その前提となった情報がある。キャリアが浅いうちはそこを言語化するのは難しいが、経験を重ねたファンドマネージャーは、投資判断し保有するに至った理由を言語化できる。ベテランの運用担当者は、投資対象資産の価格変動を引き起こす何らかの状況や要因を読み取ることができるのだ。』
(内藤忍・小松原宰明 共著 6月15日発売「投資信託は運用会社で選べ!」より抜粋)


前回の『eMAXISのファンドマネージャーについて不審に思うこと』の続き。

前回、前々回とeMAXISのサイトに公開されていたことについて批判的なことを書いた。

ファンドマネージャーの1日のスケジュールを公開するくらいなら、ファンドマネージャーのこれまでの経歴や経験年数を公開すべきだ!

と。

そんな中、

内藤忍さんとイボットソン・アソシエイツ・ジャパンの小松原さんとの共著である「投資信託は運用会社で選べ!」が販売に先駆けてネットで全文無料公開する情報が入ってきた。(画期的です。)

(詳細は内藤忍さんのブログ記事「投資信託は運用会社で選べ!」を無料全文公開した理由をご覧ください。)


マネパパは早速、この「投資信託は運用会社で選べ!」を読んでみた。

そして、またもやがっかりした。


もちろん、この全文にがっかりしたのではない。

むしろこの全文が書かれている本を買いたいと思ったくらいの良書だ。(多分買うだろう。)


では、何にがっかりしたかというと、

三菱UFJ投信の運用体制を評価した項目である、

【ファンドマネージャー/アナリストの平均経験年数】が最低評価の「1」だったからだ。

もっと言えば、

最低の評価の「1」にがっかりしたというより、

その評価の元となる経験年数のアンケート調査に三菱UFJ投信が回答していなかったことに、

がっかりした。



経験年数N/Aと表示されていた。

このように経験年数を回答せず、最低評価の「1」を付けられた運用会社は31社中7、8社あったと思う。(詳細は本を買って確認してください。)

回答しなかった運用会社は「そもそも外部に答える必要はない」「公開されるとまずいな」等それなり理由はあると思うが・・・。

ちなみにSTAMの運用会社である住信AM、CMAMの運用会社である中央三井AMは経験年数を公開していた。

eMAXISが、三菱UFJ投信が、個人投資家の意見を反映させる姿勢を表立って示しているのであれば、

是非とも今回の調査に協力してファンドマネージャーの経験年数を公開して欲しかった。

とういより、公開すべきだったのでは?


といのもこの本の執筆者の1人は内藤忍さん。

ご存知の方も多いが、内藤さんは投信ブロガーとも親交が深い。

そして、すでにこの「投資信託は運用会社で選べ!」を発売前に全文を無料公開することは、すでにブロガーの話題となっている。

三菱UFJ投信の社長のインタビュー記事にあったとおり、ブロガーを通じて情報発信し、より多くの人の知識を深めたいのであれば、(詳細は『eMAXISのブロガーミーティングについて不審に思うこと』をご覧ください。)

なぜ、このファンドマネージャーの経験年数に回答しなかったのか?

こういうところから、本当の意味での「クチコミ」は広まっていくのでは?


繰り返し言うが、

ファンドマネージャーの1日のスケジュールを公開するくらいなら、ファンドマネージャーのこれまでの経歴や経験年数を公開すべきだ!


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