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もし、STAMのマーケティグ部長だったらどうする?(7) 悪い部長編

2010.05.12 Wed

『もし、STAMのマーケティング部長だったらどうする?(6)』の続き。

というか番外編。

STAMの1日マーケティング部長のマネパパは、より信託報酬の低いeMAXISやCMAMの対抗策として、

1.長期保有者には保有する口数に関係なく信託報酬を引き下げる。

そして、1の長期保有者の口数がある一定まで達せば、次のどちらかを選択できる。

2-A.さらにボーナスで信託報酬を引き下げる。
2-B.住信アセットマネジメントが設定したAよりも信託報酬の低いインデクッスETFに自動的にリレー投資する。


という結論をだした。

が、条件がいろいろとついてわかりにくくなった。

実は1日STAMのマーケティング部長のマネパパはこれを狙っていた。

1日STAMのマーケティング部長のマネパパは「消費者の味方です。」を盾に実は悪いことを考えていたのだ。


例えば、

住宅ローンを取り扱う銀行。

給料振込口座を当行に指定、とか、頭金を○%用意できる方、とか、当該物件に太陽光発電が装備されている、

などなどの条件を満たせば店頭金利よりさらに住宅ローン金利を低くする「優遇金利」を採用しているところが多い。

単純に店頭金利だけで他校と比較することができないようにしている。

例えば、

携帯電話などの通信会社。

家族割引、とか、パケットの定額制、とか、○分あたりの通話料金、

などなど料金体系を複雑化することでパンフレットだけでは他社と単純比較することができないようにしている。

例えば、

家電量販店。

○%ポイント還元、とか、交渉次第ではさらに値引き、とか、

などなど単純に店頭価格だけで他店と単純比較できないようにしている。


このように競争が激しい業界ほど、そして商品そのものが差別化しにくいものほど、単純比較させない企業努力?をしている。


話をSTAMに戻すと、

今回結論づけた条件の中身の善し悪しは別として、

いろんな条件をつけることにより、eMAXISやCMAMと単純比較させなくすることできた。

この意味は大きい。

なぜなら、仮に同じようにeMAXISやCMAMが条件付きで信託報酬をさらに低くすることを打ち出しても、

その条件が全く一緒でない限り、投資家は信託報酬だけで単純比較することができなくなったのだ。

つまり、信託報酬だけで選ばせるのではなく、あれこれといろんなパターンを想定しないと、

本当に投資家にとって、どれが「お得」なのかわからなくしてしまったのだ。



悪いヤツだ。1日STAMのマーケティング部長のマネパパは。

でも、いち消費者、いち個人投資家のマネパパに戻って言えば、

こんなわかりづらい条件付きの複雑な信託報酬の引き下げ制度はイヤだ?。

ただでだえ初心者にとってわかりづらい金融商品がさらにわからなくなる?。

多分、マネパパだったらこんなややこしい信託報酬の制度は敬遠するか、

売り手の思惑どおり見事にダマされちゃうな^^

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